この記事は2014年6月、旧blogに投降した記事を再編集したものです
たまに仕入れに立ち寄る手芸屋さんで見つけたかわいいボタンがありました。
そのお店にはなかなか行く機会がないので、たまに近くまでいくと必ず立ち寄り
「(よかった~まだあった!)」
といくつかずつ購入していました。
長い間ビーズをしていると、どんな材料がどれくらいの時期まで販売されていそうかが何となくわかってきます。
心底ほれ込む材料はほとんど取扱い終了または廃盤になることが多い。
そのボタンも「(そろそろなくなりそう…)」と思い、お店の方に尋ねてみると・・・
「このボタンは製造元さんがお店をたたまれたので、もうここにある分で終わってしまうんですぅ」
わたしはこのボタンはてっきり外国で作られたものだと思っていましたが、
地元の小さな「こうば」で作られていたそうです。
「ボタンこうば」にかぎらず、「生地こうば」さんも店をたたむ業者さんが後を絶たないそうです。
お客さんに評判のいい商品を提供し続けてくれていた「こうばさん」の廃業も多いそうです。
ほれ込んだ材料には強い愛着心がめばえます。
その材料があっさりと廃盤になる事には慣れっこになりましたが、
廃盤どころか、「こうばさん」がなくなってしまったなんて…!
わたしの両親は繊維関係の自営業をしていました。
わたしが中学生の時に破産し離婚しました。
借金まみれの苦しい生活を母は食品工場の夜勤で、高卒で就職したての姉はそのお給料すべてを注いで暮らしを立て直してくれました。
そんな経験があるせいか、廃業と聞いて最初は「不幸な境遇」のように思いましたが、
昨今の「モノ売り世情」を考えると、「(形態を変えはったってことかな?)」とか、
何とかカンとかと勝手に推測しています。そうであることを願っています!!